2017年09月24日

シャドー・モジュールにオススメ ~フロム「聴くということ」と 私 ⑰~

フロムは、6章(P148~)にて

ILP(統合的実践)で言う〝①シャドー・ワーク〟〝②シャドー・ワークを経て 扱える(心的)エネルギーの増大〟〝③種々統合的実践〟――にあたると思われる3つの事柄(領域)が〝セラピー効果を持たらす〟ことを指摘しています。


器質の種類によっては、成長が絡まって〝シャドーが多い〟ことがあるでしょう。

①がうまくいくと、②の扱えるエネルギーがうーんと増加して、より標準的と言われる器質の人々とは違った(もしかしたらびっくりされるような) 種々[良い・深い]変化となってゆくかもしれません。

①がうまくいかない限り、②の状況が想定されない (傾向がより強い)〝所与の社会の所与の器質タイプ〟がいるだろう、という風に言えて

さらに③の統合的実践活動へと、思いもよらないような〝成長〟へ の可能性が ―――


なお、このページに挙げます ③の項は、フロムが挙げる内容ではなく、ILPです。ズレはあるかと思いますが、①と②と共に統合的な実践をする視点をおさえながら、本書の6章を読むと良いでしょう♪

(ほぼ同様の意味として、ILPのシャドー・モジュールに (フロムの) 本書をお勧めします♪)


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2017年09月28日

インテグラル・セラピーの必要性 ~フロム「聴くということ」と 私 ⑱~

フロムは 精神分析(セラピー)の訓練は〝総合的に〟行うべき だと言います。 (P168)

このあたりが、彼の〝ディープな ポリシー・見解がきっちりと表われている〟点での読みどころです。


少なくとも〝国家が認定する学位(免許)〟の強制空気に流される (そうしないとセラピストになれない――と思い込む ・ 少なくとも そうしていれば立派な精神分析ができると思っている) というようなことでは 断固〝ない〟

そういった意味での いわゆる〝インテグラルな〟工夫と実践を凝らしてこその〝セラピー(経験・技法)〟だということです。


逆に、インテグラルな実践が、このようなフロイトの流れから〝内面→成長→統合〟へと洗練されてきたわけですので、現代のILPカスタマイズが、そのまま各自の〝答え〟になっている と言えるのです!


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2017年10月01日

成長実践に有意義な時代 ~フロム「聴くということ」と 私 ⑲~

本書〝クリスチアーネ〟が登場する 9章は長く、読み応えがありますので、機会があればお薦めします。


フロムは、その(P263)にて、個人の変容での〝革命的〟な要素について述べています。

これは、クリシュナムルティが〝不満の炎〟として言及する〝純粋な〟行為としてとらえても、ほぼ同じところに行きつくでしょう。


現在は、ILPがありますが、まだ当時は そのような大衆的な指標も存在してはいませんでしたので

フロムにとっては セラピストとしてどうやれば 一般的な人々に強烈な変容をもたらせるのだろう

とても頭を悩ませた=解けない難問にぶち当たった

と理解しても良いのです。


旧式の哲学で言う〝実存(主義・哲学)〟と 現在の〝インテグラル〟の違いですね。 (ざっくり)


(それだけ〝変容〟が理解されている現在は、フロムの遺産をフル活用し放題!)


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2017年10月05日

教育の統合的潜在力とセラピー ~フロム「聴くということ」と 私 ⑳~

ILPとしておなじみの〝変容〟について、フロムは よりよき模索をします。

そして、〝教育〟を含めます。 (P265)


この主張は、クリシュナムルティにやはり同じです。 (同様の方向を向いています)

〝国家が市民に奉仕するのが正しく、その逆ではない〟という クリシュナムルティの主張もしかり

〝教育は国家に有利なように画策される (少なくとも 自由な人間になるための教育として強烈に意図されて は いない)〟ムードに呑まれるようならば、セラピストとしては、先が思いやられる

という近況ですね!


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2017年10月10日

強くやさしくなる〝学び〟 ~フロム「聴くということ」と 私 ㉑~

私が このブログで度々挙げている〝大切なものと出逢い学ぶ〟〝情報の深さを測って引き寄せる(選択する)〟という流れと同様の意見を フロムが挙げている貴重な箇所がありますので 引用します。


「極めて多くの本が出版されているという事実にもかかわらず、真剣に読まれ、人の心に食い込み、人生を真に変えさせる本は、今日では極めて稀有だと私は考えます。」 (P278)


フロムのように〝人生に深い影響を与える本〟を想定・配慮して文章を書く、そういうことで〝すら〟最近の商業的風潮では〝気付かれていない〟と言えるでしょう。

ケン・ウィルバーは、そういった空気的営みを たびたび〝非視点的な狂気〟として挙げており、〝価値判断をしたくないという価値判断→自分(たち)のナルシシズムに触れたくない・引き上げたい〟というように

〝人を殴っているシーンがあれば、(それが文化的に避けては通れない深い描写を根拠にしている普遍的なストーリーなどでも それを無視して) どんな作品でも暴力シーン(深さや意味を捨てたもの) が正当化される〟

これは、視聴者(読者)として、経験ありますよね?


フロムは、信念・方向性を持って 過去の声を受け止めようと言い、インテグラルへの成長とそのヴィジョンを勧めます。

AQALのようなツールは、(悪用厳禁の立派な[広義の]著作物ですが) そういった〝自分にとって普遍的に大切な〟学びの機会と出会うために意図され ゆえに活用でき、〝過去の発見を無視して 無理に独力に編み出す〟だけでは〝独りよがりになってしまう〟点に気付きを持った、〝バランスの良い信頼〟が必要

私は、〝深さを自分なりに普遍的な尺度を持って判断する〟ような生き方を〝軽視しない〟ことを推奨します。


(このブログには、うまくいっていない方の器質的なベースがある〝普遍的とは言えない〟自分らしさと思い込んでいる〝クセ〟を それと混同しないようにとの意図もあり、気軽にも注意深く読んでください!)


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2017年10月17日

私達の〝ワン・テイスト〟 ~フロム「聴くということ」と 私 ㉒~

私のこのブログとコーナーは、〝日常生活での実践的適用〟をテーマとして、少し〝硬い〟哲学や心理学を、〝深さを保ったまま〟分かりやすくピンポイントで〝根拠・説得力を伴って結び付けて〟提示しよう、という意図が強いのです。

ケン・ウィルバーの書籍、後期のほぼすべてがそうですが、おもしろいものに〝ワン・テイスト〟という本人の日記があり、フロムの掲げる目標そのもの(の一つ)だと思えるはずです。


総じて哲学者がより個人的に、哲学が私やあなたの人生において意味するものにもっと関連した形で語る」 (本書 P282)


これが普及浸透することで、より統合的で負担の軽い〝相互コミュニケーション〟ができ、よりよく発達が加速(最適化)され、地域を越えて繋がることができるので

私は、こういった仕事を、皆が参与することを〝勧めます〟!


私がウィルバー哲学を勧めるのは、哲学者・心理学者が〝長年をかけて苦闘してきた〟この〝軽く核心的な 方向を伴った相互理解〟という願いを 実質的に〝最先端で さらっと体現しているから〟です。

そういう〝聴きどころ〟に強く気付くことで、フロムの本書もそうですが、とても有意義にインパクトのある活用ができるのですよね♪


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posted by インテグラルとど at 07:23| 実用的生活実践 | 更新情報をチェックする

2017年10月20日

普遍的な思想に〝やわらかな〟理解! ~フロム「聴くということ」と 私 ㉓~

というわけで、まとめに入ります。


前半部分は、本書の〝直観で柔らかく読める〟感じを表現したくて、現代の話題・主題も含めた形にて、シンプルに感性的に提示するように 紹介しました

後半部分は、フロムという偉大な社会心理学者の言葉を引用することなくして〝彼らしい主張〟が十分に伝わらないことも含め、〝学術的な部分を強調した〟要約を行い、フロム本人が勧める〝過去の知に開くこと〟を ピンポイントに簡潔にできる知恵として〝ウィルバーの哲学体系〟を たびたび持ち出し、照らし合わせて より正確になるよう 解説しました


やはり、〝聴くということ〟とは、音楽が分かりやすいです。

現代人の想いと近況が浸透しているという意味で ミスターチルドレンの「リフレクション」を挙げましたね。


なぜか、主要な哲学 (マズローや ロロ・メイなど、主に人間性心理学以降の人々とその思想が現代人には合っているはず -より昔のものがそれらに含まれている為 無理して遡りすぎる必要はないのです-)

こういったものが〝堅そうだからなのか、一般にはそれほど 注目されていない〟この現代。


統合的カルマの洗練か、余暇の自然な増大か、バーチャルシステムと向き合う時間の最適化(やりすぎないこと)か、ぐっすり眠ってから覚醒して集中する鍛錬か

いずれにしても、〝深い思想に触れる〟機会と文化が、日本人には無いか失われている傾向にあるようです


多くの出版される書籍は、まずこの部分を強調すべきです!


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posted by インテグラルとど at 06:07| 実用的生活実践 | 更新情報をチェックする

2017年10月24日

ナルシシズムの基本的な理解 ~フロム「聴くということ」と 私 ㉔~

お話の流れ上、途中で強調する機会の無かった〝自己中心性〟について。


フロムは本書にて〝ナルシシズム〟を挙げており

主に〝現代の症候群の一ジャンル〟という感じで提示(指摘)します。


AQALでは、ナルシシズムとは〝発達が深いほど減少する〟(健全な)尺度です。

また、〝認知だけが高い発達〟は〝正常なバランスの良い機能によっては起こり得ない〟と考えられることから

〝(本人の周りの)社会や文化が何らかの意味で歪んでいる〟点と、器質が〝良性〟を示すように成長できなかったであろう点

を中心に指摘でき、こういったジャンルのセラピーの より深い解決と理解に貢献できる視点となります。


まとめますが

ナルシシズムという所与のものがあるわけではなく、それが単純に悪いわけではない(赤ちゃんは因数分解ができない)上に

社会文化的に人気のない先天的な器質体質(のタイプ)にも〝良性な〟成長ができる潜在力と基本能力があり、〝犯罪者に多い器質があっても、文化が特定の器質のILPを理解把握しきれていないから〟と、旧来の同性愛差別のような〝歪んだシャドーを伴った構造がある〟かもしれない点に 常に鋭くあるべきことを、私は強調します!


その上でも、〝価値判断をぶち壊す価値判断は〟これまでの根拠を示した通り フロムのセラピー視点で言う〝悪性〟として働くことになるのです!


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posted by インテグラルとど at 19:03| 実用的生活実践 | 更新情報をチェックする

2017年11月02日

こころを深く理解して〝軽やかに〟 ~フロム「聴くということ」と 私 ㉕~ ≪FIN≫

本書の文体は〝口語調(話し言葉)〟で、専門関連の書籍でも、いくつかの書籍はそういう形式で、読みやすいのです。

(例えば、〝ラマナ・マハルシとの対話〟・ウィルバー〝万物の歴史〟・〝インテグラル・ライフ〟etc.――)


歌の歌詞の場合は〝口語調とも言い切れない独特なもの〟ですが、口語調の専門の哲学的な本と共に〝現代人にやさしい〟と感じます。


表面的には、〝砕けた→幼い〟〝お堅い→大人びた〟と把握されるかもしれません。

そういった概念ないし偏見は、〝極端に価値判断を嫌ったアカデミズムの 内面を拒否する陣営〟が〝ある意味無意識に 意図せずに市民に浸透させてしまった〟ものでしょう。

医学分野にて〝そもそも自己実現ができれば、うつに保険なんてかける(そういう商品もある)のはばかげている〟とすら思える〝薬理療法絶対化〟を想像できれば十分でしょう。

(――内面の象限にて判断が補われなければならない発想が薄い=簡単に商品化できそう、 ということ。 ―――こういったものを否定するわけではありませんが。)

フロムは、こういった現代に、〝治ればよいのか〟! と、ツッコミを入れています。


一見〝皮肉〟に聴こえるものでも

人間自体が〝相対的に〟〝より普遍的に〟成長していく生き物である以上

心のレベル(心圏ないし理性のエリア)での〝進化論〟が (生物圏としての動物版に対して・普遍的に)

より身近に理解され、〝過ちを犯すこともあるが それが何でもかんでも許されない諸悪の根源と言えるわけではない〟という〝方向性〟で〝学んでゆくべきだ〟ということです。

危ない思想を持った方々 (ある種の器質を持っていれば大抵そうなると 現代では思い込まれている――) には、この〝方向性〟を (その人の現時点で適切な翻訳で) 正しく教える人がいなかったのでしょう。

それを 〝現代(世界)は偽りでしかない〟〝荒廃という名の原罪しか無い〟と勘違いするのは、〝過去の叡智をしっかりと受け止める濃密な文化を受け継いで より良くここに展開できていないからだ〟と言えます。

より普遍的に見て 勘違いなので、私は〝勘違いだ〟と言います


後は、多かれ少なかれ、人には〝人生に独自的な(個性的な)問題が生じ〟ますので

自分の〝ドロドロとしたような部分〟を〝特別なんだから仕方ない〟とか思わない方向に開いていく 〝楽しい工夫〟〝やりごたえのある充実した苦闘〟をせよ

そういう感じになっていけばいいのではないか と思います♪


――― お気に入りの〝ポピュラーな名著〟を片手に 軽やかに ☆彡☆彡 ―――


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posted by インテグラルとど at 12:43| 実用的生活実践 | 更新情報をチェックする

2017年12月12日

私のクリシュナムルティ対話 ~クリシュナムルティと多世界①~

彼についての論的コーナーを書くのは、難しいですね(笑)

我が国の クリシュナムルティ・ファンという意味では、〝知的に満たされたい人〟〝哲学好き〟などをはじめ、様々な方がいることでしょう。

クリシュナムルティは、〝国〟とか〝権威〟に 囚われないでほしいと言っていますね。

この時点で、すでに、どこから進めましょう? です。


私は、彼の本を色々と読み、彼の語った1万分の1も、書籍になっていないのだろうなとか、この頃思いました。

彼は、さすがに、インターネットで色々と行う(多分とらわれる)現代人を、私達が当たり前と思うほどには、想定していなかったでしょう。

つまり、私達は、ネット時代から彼の本を解釈しますが、彼の言いたかったことは、今の時代ならば、彼が加わって〝新たなことを言いたかった〟と主張するかもしれないということです。

もしパラレルワールドがあれば、彼をこの時代に連れてきて、会話をすることもできるでしょう(笑)

(参考:タイムマシンの作り方)


このコーナーは、クリシュナムルティを、普遍的に、そして私的に、捉え、時代の先端も含めつつ 気軽にお話するものです。


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