2017年12月12日

私のクリシュナムルティ対話 ~クリシュナムルティと多世界①~

彼についての論的コーナーを書くのは、難しいですね(笑)

我が国の クリシュナムルティ・ファンという意味では、〝知的に満たされたい人〟〝哲学好き〟などをはじめ、様々な方がいることでしょう。

クリシュナムルティは、〝国〟とか〝権威〟に 囚われないでほしいと言っていますね。

この時点で、すでに、どこから進めましょう? です。


私は、彼の本を色々と読み、彼の語った1万分の1も、書籍になっていないのだろうなとか、この頃思いました。

彼は、さすがに、インターネットで色々と行う(多分とらわれる)現代人を、私達が当たり前と思うほどには、想定していなかったでしょう。

つまり、私達は、ネット時代から彼の本を解釈しますが、彼の言いたかったことは、今の時代ならば、彼が加わって〝新たなことを言いたかった〟と主張するかもしれないということです。

もしパラレルワールドがあれば、彼をこの時代に連れてきて、会話をすることもできるでしょう(笑)

(参考:タイムマシンの作り方)


このコーナーは、クリシュナムルティを、普遍的に、そして私的に、捉え、時代の先端も含めつつ 気軽にお話するものです。


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posted by インテグラルとど at 13:38| 実用的生活実践 | 更新情報をチェックする

2017年12月16日

偉大なお友達♡ ~クリシュナムルティと多世界②~

彼の晩年の本を読むと、彼はとても寂しかったのではないかな?と思います。


彼の願いの一つは、〝等身大で見てほしい=権威にしないで崇めないでほしい〟ということです。

これは、現代でも猛威を振るっている〝非視点的な狂気 (この意見を除いて 誰もが取るに足らないことを言っている)〟に適用してほしいという意味は、全くありません。

つまり、彼は重要なことを言っているのです。

そしてそれは、〝観念ではなく事実〟を議論していく、パラダイムを経る形の〝普遍的法則(コスモスの深層構造)〟についてのお話なのです。


現代でよく知られた〝シャドー〟は、――悟っている覚者でも〝自我(パーソナリティ)を保存している〟ことが知られ、クリシュナムルティもそうですので、―― 彼の中にもシャドーの力学は存在しています。

もし私たちが、彼を権威にしてしまうと、彼の中のシャドーは見過ごされてしまうでしょう。


彼は絶望を哲学にしているのでしょうか?



境界症例気味の賢い方は、そう勘違いするかもしれませんが、皆の合意が得られる彼の方向性とは

〝この世の中に確かな目的を見いだすこと〟です。

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既知を破壊する

一見、破壊神的な印象があるかもしれないですが、どちらかと言わなくても、正義の味方(善が悪の反対物でない的なそれ)です(笑)


彼も、等身大の人間ですので、悩みは色々あったでしょう。

ただし、彼はかなり深い人だった点を、矮小化してはなりません。


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posted by インテグラルとど at 17:39| 実用的生活実践 | 更新情報をチェックする

2017年12月20日

皆で分かち合うコスモスの夢 ~クリシュナムルティと多世界③~

彼は、ラマナ的なアプローチをとります。

表面的には。


彼は、宇宙の目的は、今やあまりにも〝表面的〟となってしまっていて〝落ち込む〟と言っているのです。 (彼の志向性の根拠)

ただ、彼は、動じません。超人のようです。

されど、宇宙に意味を見いださなければ、何かがダメになると感じており、しかし(ほぼ)誰も分かってくれないので、色々と考えました。



人を破壊的にだますような人は〝誰にもわかってもえない〟けれど〝自分のことはまったくわかっていない〟ということで、そういう〝非合理的〟な人ではなく

もっと一般の人(から)ですら〝私(クリシュナムルティ)のことを分かってくれない〟と(彼が)感じている(気付いている)意味で、彼の(正常で深い)主張は、〝どうすれば私の感じているコスモス(世界)の興味を皆と分かち合えるのでしょうか?

ここが、キーポイントだったりします。


非合理的な人は〝思考で頭をいっぱいにする〟けど、クリシュナムルティは〝(心理的)思考が けだるさの(深いことを見いだせない)原因である〟と悟って、そこに時間展開を与えません。

彼は憎しみ等を終わらせる〝方法〟を持っているのです。


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posted by インテグラルとど at 11:42| 実用的生活実践 | 更新情報をチェックする

2017年12月24日

非二元のラマナ・深度のクリシュナムルティ ~クリシュナムルティと多世界④~

彼の〝日常・世界・宇宙〟観は、現代の〝ただ肉体が生きて衰えていくだけの〟現代の平均的な常識観を (生の活力的に) もの足りない、と感じ

2度の世界大戦、途上国の飢餓、そもそもの地球上の人類のあらゆる問題に潜む負の感情と思考による争いと混乱

そういったすべてが起こっているように、今の人々は 何も根源的な物事を考えられない、と気づいてきました。


彼は、簡単にするため、〝(心理的)思考が不幸の原因だ〟と主張しましたが

彼の内部のシャドーは見過ごされてきたに違いありません。


彼は何を思ってきたのでしょうか?

彼の本意は、〝皆でこのことを考えてほしい〟ということだったのです。


なぜならば、〝権威にしないこと=何が世界の混乱の原因だろうか?〟と進み

彼と私の間に違い(=思考・距離)が無くなる〟のが正しいからです。


ラマナは、〝知性による真我探究〟より〝真我=悟り〟に至る 一連の道を示したわけですが、これは

〝知性もグルも、全ては真我に他ならない〟という意味で

〝非二元的な状態-段階〟に目覚めて適応することを意図した実践

なのです。




クリシュナムルティは、〝世界の混乱と現状〟から〝自分の中のコスモスの意味の洞察と そこより導かれる事実〟を根拠にして〝世界が平和になる方法〟を示しました (探究し講話しました)。

ここに

〝私達の知性が重要で、思考の不合理な性質に気付いて 思考から私を作るような浅い知性を卒業して 脳と精神は進化しなければならない〟という励ましがあります。

すなわち

ラマナと違って〝構造-段階〟の、全く新しい 多人数での成長 を意図したものであることが分かります。


まず、この違いをはっきりさせることが、カギですね。


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posted by インテグラルとど at 17:15| 実用的生活実践 | 更新情報をチェックする

2017年12月28日

脳構造が進化する ~クリシュナムルティと多世界⑤~

思考が終焉すれば、心理的時間が終われば、何が起きますか?


私達は、飢餓から心理的憎しみへ、洗脳から恐怖の戦争へ

要は、〝思考の強化〟から、有りもしないような不合理なところを堂々巡りしていたわけです。

これを一発で終わらせるのが、ラマナ経由のクリシュナムルティ流ですが

彼は〝脳構造が進化する〟と言います。


過去の偉人、例えばブッダをタイムマシンで、現在にお越し頂けば

脳生理学的な議論を、悟りの見地から行ったであろうということです。


近年の、ポストモダン時代の種々研究成果のいいところは

単なる悟り(状態-段階)だけでなく

物質的な外形とその内面(構造-段階)が知られているということです。


クリシュナムルティは、それを手掛かりに、ラマナと似たところから始めて、インドや世界の伝統から自由な探究を〝構造-段階〟をベースにして、深く深く 行ったのです。

ただし、この事実(インテグラル・スピリチュアリティでまとめられたもの)ないし普遍的法則は、彼の生きる時代より後のことですので、私達は、彼をタイムマシンで連れてくるか、色々な先端的な意味で彼になるか、それとほぼ同じ意味で〝適切に彼が現代こうしたであろうと解釈する〟ことで、分かって来るでしょう。


脳構造(特にモラルや霊性に関する機能)が進化すれば、彼の言いたいことが、もっと大人数に世界中に伝わるだろう、という〝今‐時間 的な〟願いです。


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posted by インテグラルとど at 19:02| 実用的生活実践 | 更新情報をチェックする