本書の文体は〝口語調(話し言葉)〟で、専門関連の書籍でも、いくつかの書籍はそういう形式で、読みやすいのです。
(例えば、〝ラマナ・マハルシとの対話〟・ウィルバー〝万物の歴史〟・〝インテグラル・ライフ〟etc.――)
歌の歌詞の場合は〝口語調とも言い切れない独特なもの〟ですが、口語調の専門の哲学的な本と共に〝現代人にやさしい〟と感じます。
表面的には、〝砕けた→幼い〟〝お堅い→大人びた〟と把握されるかもしれません。
そういった概念ないし偏見は、〝極端に価値判断を嫌ったアカデミズムの 内面を拒否する陣営〟が〝ある意味無意識に 意図せずに市民に浸透させてしまった〟ものでしょう。
医学分野にて〝そもそも自己実現ができれば、うつに保険なんてかける(そういう商品もある)のはばかげている〟とすら思える〝薬理療法絶対化〟を想像できれば十分でしょう。
(――内面の象限にて判断が補われなければならない発想が薄い=簡単に商品化できそう、 ということ。 ―――こういったものを否定するわけではありませんが。)
フロムは、こういった現代に、〝治ればよいのか〟! と、ツッコミを入れています。
一見〝皮肉〟に聴こえるものでも
人間自体が〝相対的に〟〝より普遍的に〟成長していく生き物である以上
心のレベル(心圏ないし理性のエリア)での〝進化論〟が (生物圏としての動物版に対して・普遍的に)
より身近に理解され、〝過ちを犯すこともあるが それが何でもかんでも許されない諸悪の根源と言えるわけではない〟という〝方向性〟で〝学んでゆくべきだ〟ということです。
危ない思想を持った方々 (ある種の器質を持っていれば大抵そうなると 現代では思い込まれている――) には、この〝方向性〟を (その人の現時点で適切な翻訳で) 正しく教える人がいなかったのでしょう。
それを 〝現代(世界)は偽りでしかない〟〝荒廃という名の原罪しか無い〟と勘違いするのは、〝過去の叡智をしっかりと受け止める濃密な文化を受け継いで より良くここに展開できていないからだ〟と言えます。
より普遍的に見て 勘違いなので、私は〝勘違いだ〟と言います。
後は、多かれ少なかれ、人には〝人生に独自的な(個性的な)問題が生じ〟ますので
自分の〝ドロドロとしたような部分〟を〝特別なんだから仕方ない〟とか思わない方向に開いていく 〝楽しい工夫〟〝やりごたえのある充実した苦闘〟をせよ!
そういう感じになっていけばいいのではないか と思います♪
――― お気に入りの〝ポピュラーな名著〟を片手に 軽やかに ☆彡☆彡 ―――
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2017年11月02日
こころを深く理解して〝軽やかに〟 ~フロム「聴くということ」と 私 ㉕~ ≪FIN≫
posted by インテグラルとど at 12:43| 実用的生活実践
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