本書〝クリスチアーネ〟が登場する 9章は長く、読み応えがありますので、機会があればお薦めします。
フロムは、その(P263)にて、個人の変容での〝革命的〟な要素について述べています。
これは、クリシュナムルティが〝不満の炎〟として言及する〝純粋な〟行為としてとらえても、ほぼ同じところに行きつくでしょう。
現在は、ILPがありますが、まだ当時は そのような大衆的な指標も存在してはいませんでしたので
フロムにとっては セラピストとしてどうやれば 一般的な人々に強烈な変容をもたらせるのだろう と
〝とても頭を悩ませた=解けない難問にぶち当たった〟
と理解しても良いのです。
旧式の哲学で言う〝実存(主義・哲学)〟と 現在の〝インテグラル〟の違いですね。 (ざっくり)
(それだけ〝変容〟が理解されている現在は、フロムの遺産をフル活用し放題!)
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2017年10月01日
成長実践に有意義な時代 ~フロム「聴くということ」と 私 ⑲~
posted by インテグラルとど at 07:31| 実用的生活実践
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2017年10月05日
教育の統合的潜在力とセラピー ~フロム「聴くということ」と 私 ⑳~
ILPとしておなじみの〝変容〟について、フロムは よりよき模索をします。
そして、〝教育〟を含めます。 (P265)
この主張は、クリシュナムルティにやはり同じです。 (同様の方向を向いています)
〝国家が市民に奉仕するのが正しく、その逆ではない〟という クリシュナムルティの主張もしかり
〝教育は国家に有利なように画策される (少なくとも 自由な人間になるための教育として強烈に意図されて は いない)〟ムードに呑まれるようならば、セラピストとしては、先が思いやられる
という近況ですね!
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そして、〝教育〟を含めます。 (P265)
この主張は、クリシュナムルティにやはり同じです。 (同様の方向を向いています)
〝国家が市民に奉仕するのが正しく、その逆ではない〟という クリシュナムルティの主張もしかり
〝教育は国家に有利なように画策される (少なくとも 自由な人間になるための教育として強烈に意図されて は いない)〟ムードに呑まれるようならば、セラピストとしては、先が思いやられる
という近況ですね!
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posted by インテグラルとど at 11:07| 実用的生活実践
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2017年10月10日
強くやさしくなる〝学び〟 ~フロム「聴くということ」と 私 ㉑~
私が このブログで度々挙げている〝大切なものと出逢い学ぶ〟〝情報の深さを測って引き寄せる(選択する)〟という流れと同様の意見を フロムが挙げている貴重な箇所がありますので 引用します。
「極めて多くの本が出版されているという事実にもかかわらず、真剣に読まれ、人の心に食い込み、人生を真に変えさせる本は、今日では極めて稀有だと私は考えます。」 (P278)
フロムのように〝人生に深い影響を与える本〟を想定・配慮して文章を書く、そういうことで〝すら〟最近の商業的風潮では〝気付かれていない〟と言えるでしょう。
ケン・ウィルバーは、そういった空気的営みを たびたび〝非視点的な狂気〟として挙げており、〝価値判断をしたくないという価値判断→自分(たち)のナルシシズムに触れたくない・引き上げたい〟というように
〝人を殴っているシーンがあれば、(それが文化的に避けては通れない深い描写を根拠にしている普遍的なストーリーなどでも それを無視して) どんな作品でも暴力シーン(深さや意味を捨てたもの) が正当化される〟
これは、視聴者(読者)として、経験ありますよね?
フロムは、信念・方向性を持って 過去の声を受け止めようと言い、インテグラルへの成長とそのヴィジョンを勧めます。
AQALのようなツールは、(悪用厳禁の立派な[広義の]著作物ですが) そういった〝自分にとって普遍的に大切な〟学びの機会と出会うために意図され ゆえに活用でき、〝過去の発見を無視して 無理に独力に編み出す〟だけでは〝独りよがりになってしまう〟点に気付きを持った、〝バランスの良い信頼〟が必要で
私は、〝深さを自分なりに普遍的な尺度を持って判断する〟ような生き方を〝軽視しない〟ことを推奨します。
(このブログには、うまくいっていない方の器質的なベースがある〝普遍的とは言えない〟自分らしさと思い込んでいる〝クセ〟を それと混同しないようにとの意図もあり、気軽にも注意深く読んでください!)
[次の記事]〝私達の〝ワン・テイスト〟〟
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「極めて多くの本が出版されているという事実にもかかわらず、真剣に読まれ、人の心に食い込み、人生を真に変えさせる本は、今日では極めて稀有だと私は考えます。」 (P278)
フロムのように〝人生に深い影響を与える本〟を想定・配慮して文章を書く、そういうことで〝すら〟最近の商業的風潮では〝気付かれていない〟と言えるでしょう。
ケン・ウィルバーは、そういった空気的営みを たびたび〝非視点的な狂気〟として挙げており、〝価値判断をしたくないという価値判断→自分(たち)のナルシシズムに触れたくない・引き上げたい〟というように
〝人を殴っているシーンがあれば、(それが文化的に避けては通れない深い描写を根拠にしている普遍的なストーリーなどでも それを無視して) どんな作品でも暴力シーン(深さや意味を捨てたもの) が正当化される〟
これは、視聴者(読者)として、経験ありますよね?
フロムは、信念・方向性を持って 過去の声を受け止めようと言い、インテグラルへの成長とそのヴィジョンを勧めます。
AQALのようなツールは、(悪用厳禁の立派な[広義の]著作物ですが) そういった〝自分にとって普遍的に大切な〟学びの機会と出会うために意図され ゆえに活用でき、〝過去の発見を無視して 無理に独力に編み出す〟だけでは〝独りよがりになってしまう〟点に気付きを持った、〝バランスの良い信頼〟が必要で
私は、〝深さを自分なりに普遍的な尺度を持って判断する〟ような生き方を〝軽視しない〟ことを推奨します。
(このブログには、うまくいっていない方の器質的なベースがある〝普遍的とは言えない〟自分らしさと思い込んでいる〝クセ〟を それと混同しないようにとの意図もあり、気軽にも注意深く読んでください!)
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posted by インテグラルとど at 22:07| 実用的生活実践
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2017年10月17日
私達の〝ワン・テイスト〟 ~フロム「聴くということ」と 私 ㉒~
私のこのブログとコーナーは、〝日常生活での実践的適用〟をテーマとして、少し〝硬い〟哲学や心理学を、〝深さを保ったまま〟分かりやすくピンポイントで〝根拠・説得力を伴って結び付けて〟提示しよう、という意図が強いのです。
ケン・ウィルバーの書籍、後期のほぼすべてがそうですが、おもしろいものに〝ワン・テイスト〟という本人の日記があり、フロムの掲げる目標そのもの(の一つ)だと思えるはずです。
「総じて哲学者がより個人的に、哲学が私やあなたの人生において意味するものにもっと関連した形で語る」 (本書 P282)
これが普及浸透することで、より統合的で負担の軽い〝相互コミュニケーション〟ができ、よりよく発達が加速(最適化)され、地域を越えて繋がることができるので
私は、こういった仕事を、皆が参与することを〝勧めます〟!
私がウィルバー哲学を勧めるのは、哲学者・心理学者が〝長年をかけて苦闘してきた〟この〝軽く核心的な 方向を伴った相互理解〟という願いを 実質的に〝最先端で さらっと体現しているから〟です。
そういう〝聴きどころ〟に強く気付くことで、フロムの本書もそうですが、とても有意義にインパクトのある活用ができるのですよね♪
[次の記事]〝普遍的な思想に〝やわらかな〟理解!〟
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ケン・ウィルバーの書籍、後期のほぼすべてがそうですが、おもしろいものに〝ワン・テイスト〟という本人の日記があり、フロムの掲げる目標そのもの(の一つ)だと思えるはずです。
「総じて哲学者がより個人的に、哲学が私やあなたの人生において意味するものにもっと関連した形で語る」 (本書 P282)
これが普及浸透することで、より統合的で負担の軽い〝相互コミュニケーション〟ができ、よりよく発達が加速(最適化)され、地域を越えて繋がることができるので
私は、こういった仕事を、皆が参与することを〝勧めます〟!
私がウィルバー哲学を勧めるのは、哲学者・心理学者が〝長年をかけて苦闘してきた〟この〝軽く核心的な 方向を伴った相互理解〟という願いを 実質的に〝最先端で さらっと体現しているから〟です。
そういう〝聴きどころ〟に強く気付くことで、フロムの本書もそうですが、とても有意義にインパクトのある活用ができるのですよね♪
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posted by インテグラルとど at 07:23| 実用的生活実践
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2017年10月20日
普遍的な思想に〝やわらかな〟理解! ~フロム「聴くということ」と 私 ㉓~
というわけで、まとめに入ります。
前半部分は、本書の〝直観で柔らかく読める〟感じを表現したくて、現代の話題・主題も含めた形にて、シンプルに感性的に提示するように 紹介しました。
後半部分は、フロムという偉大な社会心理学者の言葉を引用することなくして〝彼らしい主張〟が十分に伝わらないことも含め、〝学術的な部分を強調した〟要約を行い、フロム本人が勧める〝過去の知に開くこと〟を ピンポイントに簡潔にできる知恵として〝ウィルバーの哲学体系〟を たびたび持ち出し、照らし合わせて より正確になるよう 解説しました。
やはり、〝聴くということ〟とは、音楽が分かりやすいです。
現代人の想いと近況が浸透しているという意味で ミスターチルドレンの「リフレクション」を挙げましたね。
なぜか、主要な哲学 (マズローや ロロ・メイなど、主に人間性心理学以降の人々とその思想が現代人には合っているはず -より昔のものがそれらに含まれている為 無理して遡りすぎる必要はないのです-)
こういったものが〝堅そうだからなのか、一般にはそれほど 注目されていない〟この現代。
統合的カルマの洗練か、余暇の自然な増大か、バーチャルシステムと向き合う時間の最適化(やりすぎないこと)か、ぐっすり眠ってから覚醒して集中する鍛錬か
いずれにしても、〝深い思想に触れる〟機会と文化が、日本人には無いか失われている傾向にあるようです。
多くの出版される書籍は、まずこの部分を強調すべきです!
[次の記事]〝ナルシシズムの基本的な理解〟
[まとめて読む]〝リンク後 まとめ表示 下部よりどうぞ♪〟
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前半部分は、本書の〝直観で柔らかく読める〟感じを表現したくて、現代の話題・主題も含めた形にて、シンプルに感性的に提示するように 紹介しました。
後半部分は、フロムという偉大な社会心理学者の言葉を引用することなくして〝彼らしい主張〟が十分に伝わらないことも含め、〝学術的な部分を強調した〟要約を行い、フロム本人が勧める〝過去の知に開くこと〟を ピンポイントに簡潔にできる知恵として〝ウィルバーの哲学体系〟を たびたび持ち出し、照らし合わせて より正確になるよう 解説しました。
やはり、〝聴くということ〟とは、音楽が分かりやすいです。
現代人の想いと近況が浸透しているという意味で ミスターチルドレンの「リフレクション」を挙げましたね。
なぜか、主要な哲学 (マズローや ロロ・メイなど、主に人間性心理学以降の人々とその思想が現代人には合っているはず -より昔のものがそれらに含まれている為 無理して遡りすぎる必要はないのです-)
こういったものが〝堅そうだからなのか、一般にはそれほど 注目されていない〟この現代。
統合的カルマの洗練か、余暇の自然な増大か、バーチャルシステムと向き合う時間の最適化(やりすぎないこと)か、ぐっすり眠ってから覚醒して集中する鍛錬か
いずれにしても、〝深い思想に触れる〟機会と文化が、日本人には無いか失われている傾向にあるようです。
多くの出版される書籍は、まずこの部分を強調すべきです!
[次の記事]〝ナルシシズムの基本的な理解〟
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posted by インテグラルとど at 06:07| 実用的生活実践
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2017年10月24日
ナルシシズムの基本的な理解 ~フロム「聴くということ」と 私 ㉔~
お話の流れ上、途中で強調する機会の無かった〝自己中心性〟について。
フロムは本書にて〝ナルシシズム〟を挙げており
主に〝現代の症候群の一ジャンル〟という感じで提示(指摘)します。
AQALでは、ナルシシズムとは〝発達が深いほど減少する〟(健全な)尺度です。
また、〝認知だけが高い発達〟は〝正常なバランスの良い機能によっては起こり得ない〟と考えられることから
〝(本人の周りの)社会や文化が何らかの意味で歪んでいる〟点と、器質が〝良性〟を示すように成長できなかったであろう点
を中心に指摘でき、こういったジャンルのセラピーの より深い解決と理解に貢献できる視点となります。
まとめますが
ナルシシズムという所与のものがあるわけではなく、それが単純に悪いわけではない(赤ちゃんは因数分解ができない)上に
社会文化的に人気のない先天的な器質体質(のタイプ)にも〝良性な〟成長ができる潜在力と基本能力があり、〝犯罪者に多い器質があっても、文化が特定の器質のILPを理解把握しきれていないから〟と、旧来の同性愛差別のような〝歪んだシャドーを伴った構造がある〟かもしれない点に 常に鋭くあるべきことを、私は強調します!
その上でも、〝価値判断をぶち壊す価値判断は〟これまでの根拠を示した通り フロムのセラピー視点で言う〝悪性〟として働くことになるのです!
[次の記事]〝こころを深く理解して〝軽やかに〟〟
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フロムは本書にて〝ナルシシズム〟を挙げており
主に〝現代の症候群の一ジャンル〟という感じで提示(指摘)します。
AQALでは、ナルシシズムとは〝発達が深いほど減少する〟(健全な)尺度です。
また、〝認知だけが高い発達〟は〝正常なバランスの良い機能によっては起こり得ない〟と考えられることから
〝(本人の周りの)社会や文化が何らかの意味で歪んでいる〟点と、器質が〝良性〟を示すように成長できなかったであろう点
を中心に指摘でき、こういったジャンルのセラピーの より深い解決と理解に貢献できる視点となります。
まとめますが
ナルシシズムという所与のものがあるわけではなく、それが単純に悪いわけではない(赤ちゃんは因数分解ができない)上に
社会文化的に人気のない先天的な器質体質(のタイプ)にも〝良性な〟成長ができる潜在力と基本能力があり、〝犯罪者に多い器質があっても、文化が特定の器質のILPを理解把握しきれていないから〟と、旧来の同性愛差別のような〝歪んだシャドーを伴った構造がある〟かもしれない点に 常に鋭くあるべきことを、私は強調します!
その上でも、〝価値判断をぶち壊す価値判断は〟これまでの根拠を示した通り フロムのセラピー視点で言う〝悪性〟として働くことになるのです!
[次の記事]〝こころを深く理解して〝軽やかに〟〟
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posted by インテグラルとど at 19:03| 実用的生活実践
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